国内の女子ゴルフは低年齢化が著しく、さらには20歳前後の選手がトップに君臨する状況が続いている。
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2022年から2年連続女王に輝いている山下美夢有が初の年間女王となったのは21歳の時。2019年のメルセデス・ランキングでトップとなった渋野日向子も当時21歳、2020-21シーズンを同ランク首位で終えた古江彩佳も同じく当時21歳だった。
そして今シーズンは、21歳の竹田麗央がすでに3勝を挙げ同ランク、賞金ランクともにトップ。この勢いのままシーズンが続ければ、またまた21歳の女王が生まれる可能性は高い。
若い女王が次々に生まれるのは、10代、しかも中学生あたりのアマチュア時代からツアーに参戦し、トップの舞台を何度も経験している選手が増えていることも理由の一つだろう。
中にはその国内最高峰の舞台で“お姉さん”たちを抑えて優勝するアマチュアも多く誕生している。今年の国内女子ツアー公式戦、ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ(茨城県、茨城ゴルフ倶楽部 東コース)で優勝したのは、韓国のリ・ヒョソンだったが、彼女がメジャー女王となった時の年齢は15歳176日。それまでの最年少優勝記録は、勝みなみの15歳293日だった。
また、2016年の日本女子オープンを制した畑岡奈紗は、当時17歳263日でこちらも大会最年少記録。これだけ見ても国内アマチュア女子ゴルフのレベルの高さがうかがえる。
近年のアマチュア女子ゴルフで最も注目を浴びているのは、12歳の須藤弥勒だろう。
1歳半の時からゴルフを始め父親との二人三脚で練習に励むと、5歳で出場した2017年のIMGA世界ジュニアゴルフ選手権(6歳以下女子の部)で優勝。その後も数々のタイトルを手にし、2022年には史上初のジュニアゴルフ世界4大メジャーのグランドスラムを達成し、幼い時から「天才少女」と呼ばれてきた。
そんな須藤を企業がほっておくわけもなく、アマチュアゴルファーもスポンサー収入を得ることが可能となる2022年のアマチュア資格の大幅改訂を受け、須藤は多くのスポンサーをゲットしている。