なお、独自候補の擁立を模索していた日本維新の会は、6月12日に断念を発表。いち早く出馬表明した石丸伸二・前安芸高田市長(広島県)に乗っかろうとしたとの噂もあったが、同日の会見で藤田文武幹事長は「(候補を立てるなら)勝たなくては意味がない」と、現時点では誰も推薦する予定がないことを明言した

 6月20日の告示まであとわずか。各陣営はほぼ出揃い、立候補者は4年前の都知事選に出馬した過去最多の22人をはるかに上回ることが予想される。それに加えて小池VS.蓮舫という女性同士の戦いが、都知事選の歴史に新たなページを刻むことになるはずだ。いずれにしろ次の都知事選は、日本の民主政治にとって大きな分岐点になることは間違いない。

東京都知事に初当選した直後の小池百合子氏と面会する民進党代表当時の蓮舫氏=2016年9月、東京都新宿区の都庁

(政治ジャーナリスト・安積明子)

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安積明子

安積明子

■あづみ・あきこ/兵庫県出身。慶應義塾大学経済学部卒。国会議員政策担当秘書資格試験に合格し、政策担当秘書として勤務。その後テレビなど出演の他、著書多数。「『新聞記者』という欺瞞|『国民の代表』発言の意味をあらためて問う」(ワニブックス)などで咢堂ブックオブイヤー大賞(メディア部門)を3連続受賞。近著に「眞子内親王の危険な選択」(ビジネス社)。趣味は宝塚観劇。

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