マキ で、山の上ホテルです。まろちゃんの思いがいっぱい詰まってるんじゃないでしょうか。
まろ 休業前、あんなに客室が埋まるとは、驚きましたね。本でも、「山の上ホテルに手紙を書く」みたいな、ちょっとカッコつけた企画にしちゃったんですけど、それくらい思い入れがあって。今回の漫画「おひとりさまホテル」4巻に掲載されている山の上ホテルの話は、Xで特別に公開されたのですが、100万インプレッション!スゴイ。こういう場所だったんだ、再開したら行きたいな、というコメントもあって、先生に描いてもらってよかった。
マキ 私は、文豪になれた気分でよかったですね。和室タイプに泊まったんですが。畳に椅子っていいですよね。
まろ ここまで和洋折衷できるんだ、と思うホテルでした。これだけ泊まり歩いても、このホテルにしかないと思うものをすごく感じるから、ぜひ再開してほしい。山の上ホテルの休業では、推しは推せるときに推せ、というのを考えさせられました。喫茶店とかも、もう1年もたないかも、という厳しいところが結構あって。なくなることがすべて不幸かというとそうではないと思うけど、行けるうちに行っておいてほしいとすごく思いました。
マキ 例えばどこに行きたい?
まろ Ento(エントウ)に行きたいです。
マキ 何がネック?
まろ 遠い……。隠岐諸島にあるホテルなんですよ。でも今年は行きます。先生は?
マキ 鹿児島の妙見石原荘。温泉が有名で、いろんな人が愛してるホテルなんですよ。あと金具屋さんとか。長野の。
まろ あ、出てきました。歴史の宿金具屋。
マキ あと、松本十帖ね。「自遊人」っていう雑誌があって、私たち、その雑誌が手掛けている温泉旅館が大好きなんです。箱根本箱が一番有名かな?この漫画の最初に里山十帖を取材させてもらったとき、社長がめっちゃ腰低く接遇してくれて。「実るほど頭を垂れる稲穂かな」とはこのことだ、と思いました。松本十帖はお料理も面白いものが多くて、ウエルカムフードにおやきがでてくる。まち歩きをしながら旅館に向かってください、というスタートなんですが、いろんなお店も点在してて。マンガでも紹介しきれない感じでした。まち歩きも楽しいし、本がいっぱいあってひとりでもずっと楽しい。カウンターに通してもらったら、お料理を用意してくれるところをライブで見られて、それもいいな、と。お部屋にもお風呂が付いてるし、共同浴場みたいなのもあるし。