書店の売り場の真ん中で対談。左がまろさん、右がマキヒロチ先生。当日は二人ともモノトーン。まろさんのこの日の爪は「HOTEL K5」風
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 Instagramでひとり時間の過ごし方を提案するメディア「おひとりさま。」を運営する「おひとりプロデューサー」のまろさんは、マンガ『おひとりさまホテル』の原案者でもある。マンガ家のマキヒロチ先生がまろさんのInstagramを見つけたことが、作品誕生のきっかけとなった。

 そのふたりの最新作、『おひとりホテルガイド』(まろ/朝日新聞出版)と『おひとりさまホテル』4巻(まろ マキヒロチ/新潮社)が、6月7日に同時発売されたのを記念して、同日夜、2人の対談イベントが大垣書店 麻布台ヒルズ店(東京都港区)で開かれた。

「もうしばらくリアルイベントはやらない」と宣言して臨んだ対談で、マキ先生は何を語ったのか。そして、まろさんはどう受け止めたのか。2回に分けてリポートする。

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まろ マキヒロチ先生のおかげで、こんな単行本(『おひとりホテルガイド』)まで出せることになって。ありがとうございます。
マキヒロチ まさに今日、6月7日に発売したばかりなのにSNSで話題になってて。売れる予感!
まろ この1冊には、けっこうな情報を詰め込んでて。買っていただいた方にもそう言っていただいているようで、うれしいです。先生にも、帯に素敵なコメントをいただきました。

マキ 私は、行ったことがないホテルと行ったことがあるホテル、半々くらいでした。全体的にまろちゃんが好きそうなホテルだなと思うなかで、和歌山のホテルはちょっと行ってみたいですね。
まろ くろしお想ですね。パルグループというアパレルグループがやっていて、持ち帰りも可能な靴下とか、アパレルっぽいこだわりを感じて。アパレルって世界観を表現するのが上手じゃないですか。それがホテルでもできている。自分たちの強みをうまく使ってるな、と思って。和歌山への愛も隅々から感じます。東京からも飛行機で行くと意外と近いんですよね。
 

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