武田真治

すべてをさらけ出さないミステリアスさ

 エンターテイメントジャーナリストの中村裕一氏は、武田の魅力についてこのように分析する。

「『NIGHT NEAD』や『南くんの恋人』で見せたナイーブさを漂わせたキャラクターの印象が強い人も多いかもしれませんが、菅野美穂とダブル主演を務めたスペシャルドラマ『君の手がささやいている』(1997年~2001年)では、聴覚に障害がある妻と一緒に人生を歩んでいく夫の役を演じ、作品はATP賞や橋田賞を受賞するなど高い評価を受けました。また、『凪のお暇』(19年)で演じたスナックのママ役として、『妻、小学生になる。』(22年)でもカメオ出演(短時間で強い印象を与える登場方法)するなど、スタッフの遊び心にもしっかり対応する能力は『めちゃイケ』で培われたものではないでしょうか。それでもまだすべてをさらけ出してないミステリアスさを持っているというか、もう一皮むけるような下地はある気がするので、これまでとはまた違うキャラや仕事ぶりでの再々ブレークに期待したいですね」

 アラフィフとなり独自のポジションを築き上げた武田の第2ステージが楽しみだ。

(丸山ひろし)

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