筋肉キャラになった武田真治

筋トレは「ラクした人生」を埋める作業

 また、「ORICON NEWS」(20年9月6日配信)では、「マスに認知してもらえなかった時期に、何もしていなかったわけじゃない」と告白。俳優業では、30代は舞台やミュージカルに取り組み、市村正親や大竹しのぶなど、有名な役者や演出家たちと出会い、とても刺激的な経験で充実した時間だったと振り返っていた。一時期テレビからは消えたが、その間コツコツと続けてきたことが今につながっているのだろう。

「そうした時代をへて、現在は個性的なバイプレーヤーとしても活躍しています。例えば、21年に放送された『青天を衝け』で10年ぶりに大河ドラマに出演し、江戸幕府の勘定奉行・小栗忠順役を好演。翌年放送のドラマ『カナカナ』では、人の心が読める不思議な力がある少女の能力を利用しようと考えているギャンブル狂という役で、鋭い目つきで悪役も熱演しています。また、昨年放送されたドラマ『自由な女神 ―バックステージ・イン・ニューヨーク―』で、伝説のドラァグクイーンという役どころも演じ、正月休みを返上してダンス練習に取り組んだそうです。演じられる役の幅も広いので、今後さらなるハマり役に巡り合える予感もあります」(同)

 歳を重ね、20代のブレーク時のことも本人は冷静に捉えているようだ。女性週刊誌の記者は言う。

「20代のブレークは『実力以上の高下駄を大人に履かせてもらっていた』と、以前インタビューで振り返っていたのが印象的です。筋トレは精神向上のためにと思って続けていたが、20代前半で大人に担いでもらっていた人生と、実際の人生との間に差がつきすぎていて、ラクをした分を埋めなくてはならず、その作業が筋トレだった、と自己分析していました。自分を客観視する力があるからこそ、停滞期があっても、その後に筋肉キャラや俳優として注目を浴びているのかもしれません。50代に入り、これからも安定した活躍が続くと思いますよ」

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