AERAの連載「午後3時のしいたけ.相談室」では、話題の占い師であり作家のしいたけ.さんが読者からの相談に回答。しいたけ.さんの独特な語り口でアドバイスをお届けします。
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Q:職場の3分の2が非正規職員です。私自身は正規で、非正規からの不満、要望など突き上げがあり、精神的につらい一年を過ごしてきました。女性の多い職場特有の、閉鎖的で面倒臭い人間関係……ようやく解放されると思った矢先、今年度も同じ顔ぶれで仕事をすることが決まりました。新しい気持ちで、と自分を奮い立たせようとしても、苦手意識があり、不安とストレスでおかしくなりそうです。(女性/保育士/おとめ座)
A:この短い文章の中から、すごくちゃんとされている方だなという印象を受けると同時に、「背負ってしまう人」特有の苦しさも感じました。
占いの現場で相談しに来る人の大半は、問題を自分で背負ってしまう、真面目で優しくて責任感が強い人たちです。そういう人たちは「解決できない」ことを申し訳なく思ってしまうんですね。
本来は他人事の問題であったとしても、自分が解決できない、力になってあげられないことに申し訳なさを感じてしまう。美徳である一方で、本当にあなたがやらなければいけないのかを突き詰めると、そうではない場合も結構あります。さらに悪いことに「問題」の側は解決できないことを申し訳なく思っている人の両肩にさらに荷物をのせようとしてくることも。
だから、ちょっと大胆なことを言わせてください。背負ってしまう人の場合、自分を2段階ぐらい下げたポンコツに設定することも必要です。職場に問題点があったとしても、無理して力になろうとせず、「良くなるといいねー」って心の中で思って、ヘラヘラしておくみたいな感じ。