クローザーとしては破格の大型契約(4年総額40億円※金額は推定)を結んでいるが、このままの状態が続くようであれば、夏場以降にチームのアキレス腱となる可能性もありそうだ。

 今回名前を挙げた以外にもなかなか調子が上がらない選手は少なくない。シーズンはまだ100試合以上残されているが、優勝争いから脱落してから復調しても“時すでに遅し”なだけに、1人でも多くの選手が主力らしい活躍を見せてくれることを期待したい。(文・西尾典文)

西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。
 

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