ほぼ日 「ほぼ日手帳」商品企画・デザイナー 兼 チームリーダー 星野槙子(ほしの・まきこ)/1987年生まれ。2009年桑沢デザイン研究所ビジュアルデザイン専攻を卒業後、書籍デザイン専門会社で書籍デザイン、ワークショップを担当。14年、東京糸井重里事務所(現・ほぼ日)にデザイナーとして転職。19年から現職(撮影/写真映像部・東川哲也)

 全国各地のそれぞれの職場にいる、優れた技能やノウハウを持つ人が登場する連載「職場の神様」。様々な分野で活躍する人たちの神業と仕事の極意を紹介する。AERA2024年5月20日号には、ほぼ日の「ほぼ日手帳」商品企画・デザイナー兼チームリーダー星野槙子さんが登場した。

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「ほぼ日手帳」では、手帳や文房具などの新商品を年間200アイテム以上発売している。その核となる商品企画およびチームリーダーを務める。

 初めて主担当として企画したのが、5年分の記録を1冊に残すことができる「ほぼ日5年手帳」だ。きっかけは、30歳を迎える節目に、10年日記をつけたいと思ったが、買うタイミングを逃した。その時、社内で新商品のコンペが開催され、「自分で企画すればいいんだ」と提案し、採択された。

 すでに10年日記を使っている人や、様々な人にヒアリングし、企画に生かした。

 5年という期間は、「10年よりも気軽で、いろんな可能性がある時間」と、チームで決めた。

 表紙は、小学生の時に母が買ってくれた国語辞典からヒントを得た。手に馴染む素材で、何年も使って汚れても、愛着が生まれる存在感を求めた。

「誰かのお守りやきっかけになるものを作りたい」。履歴書に書いた思いを実現するために夢中で取り組み、結果、2017年の発売以来、人気商品に。「初年度に購入してくれたお客様が、6年目に新たに買い求めてくれたことが嬉しかった」

 人気漫画『ONE PIECE』と「ほぼ日手帳」のコラボ企画がもちあがったとき、「どうしたらファンにびっくりしてもらえるか」を考えた。

 キャラクターの誕生日や言葉を1日1ページに毎日掲載したり、原作の絵を生かした関連商品を充実させたりと、楽しんでもらえるような色々な仕掛けを織り込み、大ヒットとなった。

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