【※ネタバレ注意】以下の内容には、アニメ、既刊のコミックスのネタバレが一部含まれます。
『鬼滅の刃』アニメ新シリーズ「柱稽古編」が12日(日)夜11時15分からスタートした。「柱稽古」とは、鬼殺隊の上位実力者である「柱」と呼ばれる剣士たちが、後輩の実力底上げとして行う訓練のことである。通常、柱と他の隊士たちの間には大きな実力差があるが、竈門炭治郎はこれまで「上弦の鬼」と呼ばれる最強クラスの鬼でさえも、柱や仲間たちと連続で撃破してきた。そんな炭治郎の実力は相当なものだと思われるが、柱になる様子はまだない。なぜ炭治郎は柱に“ならない”のか――その謎を考察する。
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鬼殺隊の「柱」
鬼殺隊の「柱」と呼ばれる9人の剣士の実力は圧倒的で、鬼を滅殺できる力を持っている。柱以外に、一歩もひかずに鬼と戦うことができる剣士はごく少数だ。鬼殺隊の総領・産屋敷耀哉(うぶやしき・かがや)は、柱についてこのように説明している。
「鬼殺隊の柱たちは 当然抜きん出た才能がある 血を吐くような鍛錬で自らを叩き上げて 死線をくぐり 十二鬼月をも倒している だからこそ柱は尊敬され優遇されるんだよ」(産屋敷耀哉/6巻・第47話)
「十二鬼月」とは、鬼の始祖・鬼舞辻無惨(きぶつじ・むざん)が選んだ鬼の精鋭たちのこと。実力順に数字が与えられており、上から「上弦の鬼」「下弦の鬼」で構成されている。鬼殺隊で柱になれるかどうかは、この「十二鬼月」を討ち取った経験があるかないかに、左右されているようだ。