Aぇ! groupのコントをプロデュースする小島健。日々、独特の世界観漂う「小島の名言」を生み出し、持ちギャグは「ビバ!」。その〝笑いの原点〟に迫る。小学生のときに人を笑わせる喜びを知ったコメディー番長が、メンバーと目指す、さらなる高みとは。週刊朝日2023年4月21日号より
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──高校時代のことを教えてください。
高1高2はクラスでは成績のランキングめっちゃ低かったけど、高3で真剣に勉強するようになりました。でも徹夜したら、現実逃避で机の上の片付けしだすんですよ。だから夜1時2時とかには寝られるよう、昼間頑張って詰め込むみたいな。
俺はバリバリの文系やったね。赤本とかもやりましたよ。自分で受験料を払ってAO(入試)もけっこう受けたんですけど、結局、公募推薦で(進学して)、2022年の3月に卒業しました。
──一番の思い出は?
高1のころ、文化祭でクラスみんなで一緒に着るTシャツがあって、それに俺らがめっちゃ落書きしとったら、あかんかったらしくて。先生にめっちゃ怒られて、みんなはクラスTやのに、俺らだけ学校の制服のカッターシャツで回ってましたね(笑)。
文化祭には、なにわ男子の高橋恭平とかが2、3年連続で仕事前に顔出してくれて。
行事のときは絶対仕事休みもらって、中高の修学旅行は全部行きました。行事行かんと仕事やっとったら、今もっとすごい立ち位置におるかもしれないけど、楽しかったし、行ってよかったと思います。ほんと感謝です。
高校生には、ほんま一日一日楽しんでほしいです。卒業せなわからんけど、学校っていいもんやなーって思いますね。戻れるなら戻りたいです。
──今、目指しているアイドル像は?
かっこいいと面白いの、どっちも欲張りたい。Aぇ! groupで唯一レギュラーモデル[※ファッション誌「FINEBOYS」]をやらせてもらってるけど、かっこいいだけやとおもんないし、おもろいだけやとアイドルじゃなくていいし、ってなるんで。
──グループでのコントの脚本も手掛けていますが、笑いのセンスが磨かれた原点はある?
小学校って4人ぐらいで班になって給食食べるじゃないですか。そんときに空想の話とかをしゃべると、みんな笑ってくれるわけですよ。
学校休みがちな物静かな子がおったんですけど、その子が笑ってご飯食べてくれて、次の日も学校来て、話聞いて笑ってくれるんです。うれしくて余計しゃべりが止まらんくなって。人に笑ってもらうってこんなに気持ちいいんやーみたいなんはそこで覚えたかもしれないです。