Aぇ! group小島健[表紙]/週刊朝日2023年4月21日号(写真・木村哲夫)

強くなったメンバーとの絆

──メンバー同士の絆は、どうやって強くなった?

 やっぱ、なにわ男子っていう、あんだけすごいグループが身近におったのはでかかったかもしれないですね。今はデビューしてノリにノッてますけど、関西Jr.でも輝いてたから、そこにどの方面でどうやったら勝てるのか。ライバル意識とはちがうんですけど、自分たちはどう見せたらいいのかみたいなんは考えてましたね。それで絆が徐々に強くなったのはあるかな。

 あとは、2021年の夏の(大阪)松竹座[※Summer Special 2021]を乗り切ったんがでかい気しますね。ちっちゃい子たちを率いてライブをしたんですけど、セットも曲も笑いも0から自分らで考えて、自分たちを見せつつ、ちっちゃい子たちを輝かせなあかん。何それみたいになって。でも1公演目終わったとき、スタッフさんによかったよって言ってもらって、一つ自信になったというか。なんなら、そこから僕らへのAぇ! 風がさらに強くなった、追い風みたいなものが出てきた気がします。

──今、グループとしての課題はある?

 なんやろうな。そもそも何が足りてるのかもわかってないし、ここはもう安心安全やなって思える地盤がないです。もちろん関西発やからお笑いやりますとか、爪痕残しますとかそういう意気込みはあるけど、毎回残せるかって言われたらすごい自信があるわけではない。身内だったらはしゃいだりしますけど、外に出たときにどうなんやろうって。手探り中ですね。

──デビューという目標はどう捉えている?

 デビューって、ポケモンでいう進化みたいなものかもしれないですね。進化せんくても技はいっぱい覚えていけるけど、進化したほうが威力の強い技を覚えられる、みたいな。ドームツアーとか、デビューしてからじゃないと為せないこともたくさんあると思ってます。

 でも、俺たちはいつもどおり頑張ってお客さんを楽しませる。最終的にはそこなんで。スタッフさんには、1回1回のライブを大事にしつつ、3、4年後も想像しながらやりや、みたいなことも言われてます。目の前のものにぶつかって、毎回越えて、みたいなことなのかも。

──本記事を読んでAぇ! groupに興味を持った方に伝えたいことは?

 とりあえずYouTubeの動画を2個見てほしいです。パフォーマンス系と、バラエティー系。そこから3個目行ったら、もうAぇ! groupの沼にハマってます。で、2個見てハマらんかったら……うーんなんやろうな。今じゃなかったんかなっていう感じですね。だからいったん忘れて、1週間おきになにかしらチェックしてほしい。YouTube毎週見てくれってことですね(笑)。

(構成・大谷百合絵)

※週刊朝日2023年4月21日号

著者プロフィールを見る
大谷百合絵

大谷百合絵

1995年、東京都生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。朝日新聞水戸総局で記者のキャリアをスタートした後、「週刊朝日」や「AERA dot.」編集部へ。“雑食系”記者として、身のまわりの「なぜ?」を追いかける。AERA dot.ポッドキャストのMC担当。

大谷百合絵の記事一覧はこちら
暮らしとモノ班 for promotion
「集中できる環境」整っていますか?子どもの勉強、テレワークにも役立つ環境づくりのコツ