「ピーチファズ」色に込められたメッセージは、「愛する人たちのそばにいたいと願う気持ち」や「人と人とのつながり」。ご一家が鑑賞した、天皇陛下の即位5年と結婚30年を記念した特別展示に寄り添うようなカラーだった。
「愛子さまが、メッセージ性を持った24年の色である、やさしい水色を装いに取り入れたのは、『人に注目される立場』であることをよく理解なさっている表れのように感じます」
と宮田さんは分析する。
スカーフがついたような白ブラウスと水色の組み合わせは、清涼感のある清々し印象とともに、大人の女性へと成長する愛子さまのエレガンスな魅力を引き立てているという。
また、公務とは違う、すこし遊びのある愛子さまの髪型と小物使いも注目された。
「編み込みでひとつに結いあげた髪型は、トレンドの編み込みをふんわりと仕上げた休日らしいヘアスタイルです」(宮田さん)
愛子さまのバレエシューズ
昨年夏、栃木県の那須御用邸でのご静養時には、「髪を切った」と明るく笑う愛子さまが話題になった。イメージチェンジをした髪型を楽しむように、髪をおろして横に細い編み込みで変化をつける愛子さまは、とても可愛らしかった。
とはいえ、あくまで大学生。お出かけ時などに、多少のアレンジを加えつつも、基本はひとつに結ぶポニーテールスタイルだった。
一方で、新社会人となった今回の愛子さまは、
「イヤリングも公務とは違い、縦長で動くと揺れるデザイン。小さなモチーフですが、手仕事技や緻密さを感じさせるほど凝った作りです」(宮田さん)
いつもより大人っぽく結いあげた髪型と、休日を感じさせる遊びのあるアクセサリーは、新鮮な印象を与え、SNSなどでも評判になった。