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向こう1か月の北海道は、南からの暖かい空気が流れ込みやすくなる影響で気温が平年よりかなり高く経過する見込みです。また、低気圧や前線の影響で、太平洋側を中心に雨が強まる時期もあるでしょう。
7日から今朝にかけては雪が降った所もあり、一部では積雪状態となった北海道ですが、今後は再び夏の暑さが戻るため、寒暖差で体調を崩さないよう十分注意して下さい。

1週目(5月11日~17日) 再び夏日も

今日(9日)、札幌管区気象台から向こう1か月の見通しが発表されました。
向こう1か月は日本の東海上から本州方面への高気圧の張り出しが例年より強い一方、日本海からオホーツク海にかけては低気圧や気圧の谷が通りやすくなりそうです。そのため、北海道付近は高気圧の縁を回り、北を進む低気圧に向かって暖かい空気が流れ込む見込みです。

1週目の北海道は平年と比べてかなり気温が高くなるでしょう。週末には内陸を中心に夏日となる所もありそうです。7日から今朝にかけては道北を中心に気温が低く経過し、雪が降った所もありましたが、一気に夏の暑さが戻ってくる見込みです。日々の寒暖差で体調を崩さないよう注意して下さい。

また、12日から13日頃には北海道付近を低気圧や前線が通過する影響で、雨が強まる恐れがあります。低気圧の進路などによって雨の降り方が変わるため、今後も最新の気象情報に注意が必要です。

2週目(5月18日~24日) 花粉は落ち着くが、暑さへの備えを

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2週目は、天気は数日の周期で変わりますが、降水量や日照時間は、各地ともほぼ平年並みとなりそうです。気温は平年より高い傾向が続く見込みです。

日差しのもとでは汗ばむくらいの陽気の日も増えてくるため、暑熱順化を進めておくとよいでしょう。暑さに体が慣れていないと、熱中症になる危険性が高まります。軽く体を動かしたり、入浴(湯船に入るもの)をしたりして汗をかくことが必要です。

なお、ゴールデンウィーク中もかなりの量の飛散が観測されていたシラカバ花粉は、この頃になると飛散のピークは過ぎる見込みです。例年でも5月後半になると徐々に量が落ち着いてきますが、今年は特に4月の記録的な高温に伴って飛び始めが早かったこともあり、ピークも例年より早くなると考えられます。

3~4週目(5月25日~6月7日) 風向きの変化で寒暖差大

3~4週目は、気温は日本海側やオホーツク海側は平年並みか高く、太平洋側は平年より高くなる見込みです。天気は数日の周期で変わる予想であるため、低気圧や前線などの気圧の谷と、高気圧の影響を交互に受ける可能性が高くなっています。
この時季は、陸地では平年でも最高気温が20度前後まで上がる所が多くなりますが、北海道周辺の海水温はまだそれほど高くありません。そのため、西から気圧の谷が近づく際は南からの風が本州方面から暖かい空気を運んできますが、気圧の谷が東へ抜け、北からの風が入ると、その風が海上で冷やされた冷たい空気を運んできます。道北やオホーツク海側を中心に、気圧の谷の通過前後で気温が大きく変化することも多く、暑さだけでなく、寒暖差にも注意が必要です。