生活習慣病予防のために心掛けるべき食生活の基本は何か。

 厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準」には、「摂取することが望ましい栄養素」としてたんぱく質、炭水化物、食物繊維のほか、各種ビタミン、葉酸、パントテン酸、ビオチン、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅……と細かく列挙されている。

「これらの栄養素の適正量を逐一意識して生活している人はいません。私たちが心掛けるべきは、できるだけバランスよくいろんな食品を摂取することと、間食や寝る前の食事は控える、ということです」(和田代表)

 つまり、「偏食せず規則正しく食べる」に尽きる、というわけだ。

 アエラのアンケートで小林製薬の「ナイシヘルプ+コレステロール」を使用していた東京都の事務員女性(61)は自戒を込め、こんな思いを吐露した。

「健康は自身で管理するべきであり、サプリに頼るのも薬を過信するのも間違っていると思います」

 肝に銘じたい。(編集部・渡辺豪)

AERA 2024年5月13日号より抜粋

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渡辺豪

渡辺豪

ニュース週刊誌『AERA』記者。毎日新聞、沖縄タイムス記者を経てフリー。著書に『「アメとムチ」の構図~普天間移設の内幕~』(第14回平和・協同ジャーナリスト基金奨励賞)、『波よ鎮まれ~尖閣への視座~』(第13回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞)など。毎日新聞で「沖縄論壇時評」を連載中(2017年~)。沖縄論考サイトOKIRON/オキロンのコア・エディター。沖縄以外のことも幅広く取材・執筆します。

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