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 ただし、直近1年や5年の成績がよくても、これからどうなるかは分からない。それでは、日本株に投資するアクティブファンドを選ぶうえでどんな点に注意すればよいか。元利さんは次のように話す。

「アクティブ型のファンドは、インデックス型を上回ることが少ないのは事実です。担当するファンドマネージャーも、割安株を発掘するのが得意だったり、高配当株や成長株を見つけるのに秀でていたり、それぞれ得意分野も違います。ですから株価指数を上回る成績をいつも残せるとは限りません。一方で、10年単位でみると3割くらいの確率で勝てるとも言われています。インデックス型のファンドは手数料の分だけ、株価指数そのものに引けを取りますが、アクティブ型はいいファンドが見つかれば株価指数を上回ることが可能です。そう考えると、探す努力をした分だけ報いが得られると考えることができます」

 投資にあたっては、複数のファンドを組み合わせるとよいという。

「日本株が対象のアクティブファンドにも、大型株型や中小型株型、割安型や成長型、さらにそれらを組み合わせたブレンド型まで様々なタイプがあります。いま人気の全世界株型や米国株型も含めて、組み合わせて投資すればそれぞれのリスクを相殺することができます。その上で運用戦略や過去の成績などを見て判断するとよいでしょう。最近は紹介サイトにファンドマネージャーがコメントを出したりするなど情報公開も充実してきていますから、参考にしてみましょう」

(AERA dot.編集部・池田正史)

※投資はご自分の判断と責任に基づいておこなってください。

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池田正史

池田正史

主に身のまわりのお金の問題について取材しています。普段暮らしていてつい見過ごしがちな問題を見つけられるように勉強中です。その地方特有の経済や産業にも関心があります。1975年、茨城県生まれ。慶応大学卒。信託銀行退職後、環境や途上国支援の業界紙、週刊エコノミスト編集部、月刊ニュースがわかる編集室、週刊朝日編集部などを経て現職。

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