4月にスタートした朝ドラ「虎に翼」(NHK)は、テンポのよい演出と俳優陣の軽妙な掛け合いで「15分間があっという間に終わる」と評判も上々だ。主演の伊藤沙莉を筆頭に演技力の高い俳優陣が並ぶなか、特に視聴者の目を引いているのが、ヒロイン・猪爪寅子の親友である花江を演じる森田望智(もりた・みさと、27)だ。
寅子の兄(上川周作)と結婚し、寅子の義姉となった花江は、少々クセのあるおっとりとした話し方が特徴的。ふわふわとしたキャラクターながら、当時の女性の王道だった結婚ではなく、法の道に進もうとする寅子に対し「どうしてもほしいものがあるならば、したたかに生きなさい」という言葉を投げかける芯の強い一面も持ち合わせている。
そんな花江を演じる森田について、テレビ情報誌の編集者はこう話す。
「独特の声や間、ひょうひょうとしながらも強さを感じさせる森田さんの演技は、存在感が際立っています。視聴者も注目しているようで、特に4月19日放送回で見せた涙の演技は『花江ちゃん』がSNSのトレンドランキングに入るほど。猪爪家に嫁いで姑との関係性に悩みつつ、寅子が自分から離れていくように感じて、明るく振る舞いながらも実は孤独を深めていた花江。目を真っ赤にして秘めていた素直な思いを口にしたシーンに、もらい泣きした視聴者も多かったようですね」