現地時間2024年4月24日に公開された米ローリング・ストーンのカバー・ストーリーで、ビリー・アイリッシュが3枚目のアルバム『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』はデビュー・アルバム『ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥ・ウィ・ゴー?』で表現したダークなサウンドとスタイルへの回帰になると語った。
ビリーは、5月17日にリリースされる最新アルバムについて、「このアルバムは私そのものだと感じます」と同誌に述べた。「キャラクターではありません。これは“ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥ・ウィ・ゴー?”バージョンの私のように感じます。私の青春のようでもあり、子供の頃の私のようでもあります」と説明した。
「このプロセス全体を通じて、以前の少女だった自分に戻りつつあるように感じています」と続けた。「私は彼女に喪失感を抱いていました。全てにおいて彼女を探し、まるで彼女が世間とメディアに溺れさせられたように感じていました。彼女がいついなくなったのか覚えていません」と振り返った。
2019年3月にリリースされたビリーのデビュー・アルバムは米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で3週間1位を獲得し、米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で彼女にとって初の1位となる「バッド・ガイ」を生み出した。その後、同アルバムにより彼女は2020年の【グラミー賞】で<年間最優秀楽曲>、<年間最優秀レコード>、<年間最優秀アルバム>を受賞し、<最優秀新人賞>も獲得した。
この2年後、ビリーは2枚目のアルバム『ハピアー・ザン・エヴァー』をリリースした。今作について彼女は「自分と過ごす時間が多すぎて、自分を客観的に見ることができなくなりました……それから髪をブロンドに染めてすぐに、“あぁ、自分が誰なのかわからない”って感じになりました」と述べた。
今、彼女は“2019年の私”を復活させようとしている。ビリーの兄で、長年のコラボレーターであるフィニアスの発言もそれを裏付けている。「愛を持って言いますが、このアルバムには本当に亡霊がいるような気がします」と同誌に語った。「このアルバムには5年前のアイデアもいくつかあり、過去がある部分が、私は気に入っています。ビリーが“ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ”の時代について語る時、ドラマティックであり、ダークだったりしました。ビリーが他の人々よりも得意なことは何だろう?このアルバムは、私たちが最も得意とすることの探求でした」と続けた。
【アカデミー賞】を2度受賞したビリーは、今月初めに『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』について発表し、水面下のアート・カバーとリリース日をSNSで公開した。その後、「スキニー」、「ランチ」、「ラムール・ドゥ・マ・ヴィ」、「ブルー」、「ワイルドフラワー」などのタイトルを含む10曲のトラックリストを発表している。
彼女は当初から、ニュー・アルバムからリード・シングルはリリースしないと語っており、最新インタビューでもそのことに再び触れている。「私が好きなアーティストがアルバムの背景を無視してシングルをリリースする度に、嫌いになってしまう傾向があります」とビリーは述べた。「脈絡のないことが本当に好きではないです。このアルバムは家族みたいなもので、(そのうちの)小さな子供が1人で部屋の真ん中にいるのは嫌なんです」と説明した。
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