今年の札幌は、4月17日に梅が開花、翌日18日に桜が開花しました。札幌は全国で梅の開花を観測している最北端の地点で、梅と桜の平年の開花日はほぼ同じ。毎年、梅と桜のデッドヒートが繰り広げられます。今年は梅が一日早く、逃げ切りました。過去10年の勝敗は?
梅と桜の開花日 北へ行くほど差がなくなる
梅といえば早春、桜といえば春本番といったイメージを持つ方が多いと思います。実際、東京の平年の開花日は、梅は1月22日、桜は3月24日と、2カ月も違います。
ただ、北へ行くほど、梅と桜の開花日は近くなり、札幌の平年の開花日は、梅が4月29日、桜が5月1日。東京で2カ月あった差が、札幌では、ほぼなくなります。厳しい寒さの冬から、暖かい春への季節の歩みが非常に早いというわけです。
一般的に、梅前線の北上速度は一日約5キロ、桜前線の北上速度は一日約20キロといわれています。2か月遅れでスタートする桜が、一日約15キロずつ差をつめていきます。
今年は3月に寒の戻りがあったため、西日本や東日本の桜の開花は平年より遅い所が多くなりました(梅は平年より早く、東京は平年より13日早い1月9日に開花)が、北日本では4月の気温が高く、平年よりかなり早い所が多くなりました。
【桜の開花(平年と比べて)】
東京 3月29日(5日遅い)
仙台 4月 2日(6日早い)
札幌 4月18日(13日早い)
梅と桜のデッドヒート 2024年は梅の勝ち 過去10年は?
札幌は、全国の気象台で梅の開花を観測している、最北端の地点です。その札幌で、梅と桜の開花日がほぼ同じ。つまり梅と桜のデッドヒートが毎年繰り広げられているのです。
今年の札幌は、4月17日に梅が開花、翌日18日に桜が開花。梅の勝利となりました。
過去10年でみると、10回の内7回が梅の勝利。3回が引き分けとなっています。梅が逃げ切る事が多いですが、その差はわずか2~3日の年がほとんどです。
梅と桜が同時に楽しめる北国では、今後も、梅と桜のデッドヒートが続きそうです。