学習院大学文学部の卒業式に臨む愛子さま。桃花色の本振袖が白い肌に映えて、よくお似合い=2024年3月20日、東京都豊島区、代表撮影/JMPA

 先週に多く読まれた記事の「見逃し配信」です。ぜひ御覧ください。(この記事は、「AERA dot. 」で2024年3月23日に配信した内容の再配信です。肩書や情報などは当時のまま)

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 天皇、皇后両陛下の長女愛子さまが20日、学習院大学を卒業した。目白キャンパスでの卒業式に臨んだ愛子さまは、春の季節を運んだような桃花色の本振袖に凛とした紺色の袴をお召しで、周囲はふんわりと花かおるような空気に包まれた。

 梅や桜、菊などがあしらわれた桃花色の本振袖と袴をお召しの愛子さまが、春風のようにほほ笑みながら、キャンパス内を報道陣の前へ歩いてきた。四季の花々が描かれた大振袖がひらひらと揺れ動くさまも、愛子さまの可憐な表情を一層引き立てた。

 報道陣から卒業へのお祝い言葉をかけられると、頭をすこし下げて、「ありがとうございます」と柔らかな声で答えた。

 愛子さまの笑顔からは、晴れがましさと同時に、すこしだけくすぐったそうな初々しさが伝わってくる。

「素晴らしい先生方や友人たちと出会えたことも、うれしく、また、ありがたく思っております」
 

お袖に配された十六葉八重表菊の菊紋。格式の高い三つ紋の本振袖と袴で卒業式に臨んだ愛子さま=2024年3月20日、東京都豊島区の学習院大、代表撮影/JMPA

愛子さまの袴姿はうれしい驚き

 愛子さまが今回、本振袖と袴姿で卒業式に臨んだのは、うれしい驚きだった。

 若い女性皇族では、2013年に城西国際大を卒業した三女の絢子さまが、朱色の着物に紺の袴をお召しだった。

 一方で、愛子さまと同じ内親王の卒業式を見ると、ICU(国際基督教大学)を卒業した秋篠宮家の長女、眞子さんや次女の佳子さまは、大学の黒い角帽にガウン姿。そして平成の天皇、皇后両陛下の長女で同じ皇女の立場であった黒田清子さんは、ほとんどの同級生は着物に袴のなか、ご本人は淡いサーモンピンクのスーツを着用していたからだ。
 

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袖には「菊紋」が