最終回を終えた「離婚しない男」で濡れ場を演じた篠田麻里子さん(鈴木おさむインスタグラムから)
篠田麻里子さん

 そして最終回が放送になる当日、主演の伊藤淳史君と篠田さんと僕で、テレビ朝日に記者の方に集まって頂き、会見をしましたね。

 あの時、「NGなし」と題して質問から逃げることなく、堂々と答える篠田さんの姿を見て、たくましく、泣きそうになりました。

 僕はこのドラマが地上波連続ドラマとしては最後の作品となります。僕の最後の地上波連ドラだからということも篠田さんが出演する理由の一つと知りました。

 32年間この仕事をやってきて、誰かが大きく成功するときの大きな要因に「勇気」があると思います。番組も大きく「勇気」を出した企画が勝っています。

 ただやりたいものだったら、そこに勇気はあまり必要ない。勇気が必要だということは、そこに大きなリスクが潜むから。だけど、勇気を出した人だけが手に入れられるものがある。

 しかも、年を重ねれば重ねるほど勇気って出せなくなる。

 僕は篠田さんが大きな勇気を出して、飛び込んでくれたこと。そしてそれが成功につながったこと。本当に感謝していますし、最高の女優であり最強の母親だと思っています。

 篠田さんがこの先、さらに輝いていくことを期待しています。

 最後の最後に、勇気の大切さを教えて頂き、感謝しています。

 僕も辞めた後は、50歳を超えたからこその勇気を出して、進んでいきます。

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鈴木おさむ

鈴木おさむ

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。

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