幼くても「人」として真剣に勝負
愛子さまが学習院初等科に入学してからは、ご一家でゲームを楽しむ機会が増えたようだ。
雅子さまが46歳の誕生日を迎えた2009年の写真では、ご一家がボードゲームを楽しんでいる。8歳の冬を迎える愛子さまが、知性を育むゲームに興味を持っていることが伝わってくる。スティッキーゲームを楽しんでいる写真から1年10カ月ほど経過した時期で、愛子さまの表情やご一家の様子もだいぶ落ち着いている。
藤田さんは、写真からではゲームの商品名まではわからないと断りつつも、「興味深い光景」と話す。
「まるで普通の家庭の団らんの風景を垣間見ている印象です。デジタルのゲームではなく、実在性のあるアナログの玩具で憩いの時間を持ち続けていらっしゃっていること。印象に残るのは、ご両親の表情です。8歳の愛子さまに対して、小さな子どもではなく、『人』として真剣に向き合い、コミュニケーションを取っていらっしゃることが伝わる1枚です」
愛子さまに全員が注目した瞬間
愛子さまへ注がれた愛情の深さが伝わる、とてもシンボリックな写真――。
藤田さんがそう話すのは、2010年の新年に公表された、当時の天皇ご一家の団らんの様子がわかる1枚だ。
愛子さまが組み立てているのは、スイスで戦後まもなく生まれた老舗玩具メーカー、ネフ社が作る積み木「ネフスピール」。