そんな姿勢は、いまも変わらない。
諸見里さんによれば、紀子さまは親指と人差し指を2~3センチほどの距離に近づけて、
「殿下は、キャップを装着して鉛筆をこのくらい短くなるまで使っているのですよ」
そう話していたという。
今年2月に開催された講習会は、都内の老舗ホテルが会場だった。建物の近くにいた女性は、紀子さまの車と偶然すれ違った。紀子さまが体調不良だというニュースを耳にしていて、すこし心配だった。
「紀子さま。頑張ってください」
紀子さまの車に向かって、大きな声で叫んだ。
声に気づいたのか、車中の紀子さまは目線を女性に向けて、「ありがとう」と手話で応えてくれたという。
紀子さまは、2月の午餐は欠席したものの3月にブルネイの皇太子夫妻を招いて催された午餐には出席された。一日でも早い体調のご快復を期待したい。(AERA dot.編集部・永井貴子)