杏:関わる方それぞれがいろいろな工夫をしながら向き合っています。全力ですべてを作りこんでいるからこそ支持されている作品ですし、第2弾を待ってくださる方がたくさんいるのだと思いました。
──この映画を、どう受け止めてほしいのか。
飛び火が多い作品
杏:まずたくさんディスられてしまう関西の方々がどう思うかが気になります。私の役柄は滋賀解放戦線の貴公子・桔梗魁なので、滋賀に行った時にどう迎えていただけるのか、今からドキドキしています(笑)。
二階堂:おそらく滋賀代表として迎えられると思います(笑)。
杏:(笑)。私は滋賀出身ではないので、まさか滋賀代表になるとは思っていませんでした。滋賀へのディスもひどかったですが、奈良へのディスもひどいと思いました。
GACKT:1作目が公開された後、僕は埼玉の人に怒られることより、「群馬はあんな場所じゃない」と群馬の人に怒られることの方が多かったです(笑)。
二階堂:秘境として描かれてましたからね(笑)。そういう思わぬところに飛び火が多い作品です。お客さんの笑い声が最後のピースとなってようやく完成する作品だと思っています。劇場でたくさん笑いながら見ていただいて、何か解放されるものがあったらいいなと思います。
(構成/ライター・小松香里)
※AERA 2023年12月4日号より抜粋