小学3年生までが対象だった「子ども医療費助成制度」が中学3年生まで拡充されたのは女性議員の尽力の結果。市が23年度から保育施設への入所基準を見直したのも、「市内の保育園に子どもをきょうだいで入れたい」という市民の声を受けた猪股さんの議会活動の成果だ。いずれも国全体の課題である少子化対策に直結する政策だ。
議会の委員会を仕切る女性議員も増えた。正副委員長ともに女性という委員会もあるという。
一方で女性議長はまだ誕生していない。女性議員は公明や野党系が多く、多数派の保守系会派に女性が少ないためだ。市全体を見ても女性の社会進出が進んでいるわけではない。近隣の札幌市に働きに出る男性が多い半面、女性は市内の小規模事業所でパートやアルバイトに就くパターンが多いという。市役所職員も管理職を希望する女性の割合は低いのが実情だ。猪股さんはこう強調する。
「子どもを保育園に預けながら働くには、女性だけがシャドーワークを担っている現実を変えなければ、社会の中で活躍していこうというマインドには向かわないと思います」
麻生氏の上川外相に対する容姿発言。猪股さんは麻生氏の言動に呆れつつ、上川外相にもこう注文した。
「上川さんは数少ない中央政界の女性のロールモデルです。その立場にふさわしく、こうした発言が繰り返されないよう、しっかりくぎを刺してもらいたかった。後に続く世代のためにも」
(編集部・渡辺豪)
※AERA 2024年3月11日号に加筆