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天皇陛下は2月23日、64歳の誕生日を迎えられた。元日に起きた能登半島地震で取りやめになった一般参賀も実施され、新型コロナ対策の抽選もなく、広く国民から祝賀を受けられた。天皇陛下とご一家の「あのとき」を振り返る(この記事は「AERA dot.」に2024年1月3日に掲載された記事の再配信です。肩書や年齢等は当時のもの)。
【写真】「ふわふわ」とまるみで「共感」と「いやし」が伝わる愛子さまはこちら
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1月2日の新年一般参賀は中止された。石川県能登地方で発生した地震の被害に心を痛める天皇、皇后両陛下のお気持ちを踏まえたものだ。両陛下は、現地の寒さが厳しいなかで人命の救助や消防活動が一刻も早く進むことを願っているという。
12月の誕生日には落ち着いた赤の装いで大人の雰囲気を感じさせた両陛下の長女愛子さま。一方で、愛子さまの装いに注目すると、人々への「共感」と「いやし」のキーワードが見えてくる。
ふりかえると愛子さまの装いは、その姿を目にする人びとへの共感といやし感じさせるものだった。
世界中がコロナ禍にあった20年の12月、愛子さまは19歳になった。誕生日の写真のなかの愛子さまは、パンツ姿にタイドブラウスという非常に控えめな装いだった。
翌年に撮影された愛子さまの20歳の誕生日の写真。英国の伝統柄のチェックの上着に深い茶の控えめな装いと精神面での成長を感じさせるものだった。
20歳の誕生日といえば若々しさや可愛らしさを全面に出してもよい年齢。しかし、愛子さまはコロナ禍で社会が疲弊している状況を踏まえた上で、本来の学生とはこうあるべきだと共感できるような服装を選んでいる。
昨年12月1日に22歳を迎えた愛子さま。誕生日にあわせて公開された写真の愛子さまは、深い赤のニットスカートとインナーに白いジャケット、足元は赤いパンプスと、大人の女性らしい品のある装いだった。
18歳の誕生日以降は、ご家族と一緒ではなく、ひとりでの写真に変わった。
成年を迎えてからは、おひとりでの公務デビューに備えてか、両陛下をはじめ他の皇族方と一緒に公の場に顔をみせる機会も増えた。言葉使いや応対の様子だけでなく装いからも、愛子さまがTPOにも配慮した「大人の女性」に成長していることが伝わる。
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その第一歩と言えるのが、「クラッチバッグ」と白の手袋のデビューだろう。
それは秋篠宮家の次女佳子さまとのツーショットが話題を集めた、2022年11月の皇居内の宮内庁楽部での雅楽演奏会だった。佳子さまと同じ様に、愛子さまもクラッチバックに手袋を添えた正装に近い装いで登場したのだ。
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そして昨年、春と秋の雅楽演奏会を天皇陛下と鑑賞。春は髪を結い上げ、クラッチバッグに手袋を添えて、初々しい貴婦人のような雰囲気が新鮮だった。秋はすこし肩の力を抜いた装いだったが、クラッチバックを膝に置き、落ち着いた雰囲気で鑑賞に臨んだ。
夏にご一家で出席した音楽の鑑賞会でも、黒いクラッチバックを手にしていた。