2016年にシンガポール大統領を招いた晩餐会も、男性はタキシード、女性皇族はティアラを着用しない、すこしリラックスした装い。佳子さまも淡い黄味がかった布地にパールや刺繍で花模様に彩られた可憐なドレス。アクセサリーも控え目だ。
ときには和服で臨む晩餐会
秋篠宮家の眞子さんにとって最後の晩餐会となったのが、2018年に外交樹立45周年の節目に国賓として来日した、ベトナム国家主席夫妻の歓迎の場だ。
皇后だった美智子さまをはじめ、女性皇族は白襟紋付きの和服で臨んだ。
眞子さんは、未婚の女性の第一礼装である本振り袖に三つ紋を入れた格式の高い着物姿。秋篠宮家の家紋は、十四弁の菊花と秋篠宮さまのお印である栂(つが)の枝葉を四つずつ円形に連ねた意匠で、写真でも眞子さんの袖に家紋を見ることができる。
国賓として迎える賓客の数は毎年決まっているため、晩餐会の機会は限られている。しかし、ご両親を支える愛子さまの晩餐会デビューの姿を見られるのは、そう遠い日ではなさそうだ。
(AERA dot.編集部・永井貴子)