AERA 2024年2月12日号

 メンバーと会ったときに「撮影どう?」「いや、今こんな感じだよ」みたいなトークをすることで、お互いの仕事に興味を持っていく姿勢も改めていい環境だなと思うし。誰かの仕事ぶりを見ることで、自分もいい影響を受ける。相乗効果でみんなの意識が上がっていくというか。そう、みんなメンバーが出てるドラマやバラエティーを見てるんですよ。別に決まりごとにしているわけじゃないんですけど。僕も最近だと(向井)康二が出てる「リビングの松永さん」を見終わってすぐに「バーテンダー姿でシャカシャカしてるの、めっちゃムカついた」と送ったら「めっちゃかっこつけてんねん」と返ってきました(笑)。

グループに還元したい

 そういうやり取りがナチュラルにできる。恥ずかしくて言えないみたいなのが意外となくて、そこもSnow Manの良さなのかなって。何回も言うけど、本当にいいグループだと思う。

――取り巻く環境は様々に変わったとしても、絶対に変わりたくないことがある。

深澤:いろんな経験をさせてもらっても、最終的には全部、グループに還元したいという思いですかね。やっぱり自分はバラエティーが主戦場だと思っていて。そっちもちゃんとやりつつ、ドラマでもちょっと違う一面を見ていただきたいというスタンスなんです。だから、もっといろんな番組に出られるように頑張って、MCの勉強をしてグループに還元したい。常にグループにとって自分は何をすればいいのか、今、俺はこの場で何を求められているのかは、考えながらやっていると思います。

――求めに応じていく中で疲弊することはないのだろうか。

深澤:キャラを作り込んでいるわけではなくて、全部「素」なので、疲れるとかは全然ないです。自分で言うのもなんですけど「何も偽ることなく、常に自分らしくいる」のが深澤の一番いいところだと思っているので(笑)。

 でも、グループに還元したいというのはメンバー全員が思っていることだと思う。だからこそいいチームワークで走っていける。僕ら、ゴールは決めないんです。いろんなことを達成したとしても、結局またそれより高い目標が更新されていくだけなので。普通はゴールがないとしんどくなるのかもしれないけど、うちらはむしろないほうが楽しい。そっちのほうが走れるんじゃないかな。今年もメンバー9人で走っていくので、ファンの皆さんも一緒に走っていただけたら嬉しいですね。

(構成/ライター・大道絵里子)

AERA 2024年2月12日号より抜粋

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