IS人質事件を筆頭として、今日過激で物騒な印象がつきがちなイスラム教。本書はそれに対し、10年以上の取材から国内イスラム教徒の「普段着」の姿を描いたノンフィクションだ。 入信動機、日頃の習慣、結婚問題など、幅広い視点からその生活を丁寧に浮かび上がらせていく。宗教徒になるためには相当な決心と覚悟が要されるイメージがある。しかし、本書には留学の奨学金に応募する方便として入信した日本ムスリム協会名…

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