あまり理解されないかもしれないけど、住宅展示場のようにキレイに整理整頓されている部屋って、生活感がなさすぎてボクは全然落ちつかないんだよね。やっぱりある程度散らかっているくらいのほうがボクは好き。
だから、今回たかみなやリチや菊地に部屋をキレイにしてもらったことは、ほんとにありがたかったんだけど、あのあと、ボクはすぐに体調を崩した(笑)。やっぱり、なんか合わないというか、リラックスできないのかもしれないね。こんなことをいうと、たかみなに怒られる(笑)。部屋がキレイになると、なんか寒いんだよね。やっぱり物が散らかっているほうが断然暖かい。すきま風も防いでくれるし。
そういえば短大時代に、部屋の掃除をしなさすぎて、アパートの管理人に絶句されたことがある。短大に入学後、初めての1人暮らしをスタートさせて、1年くらい経過したころだったかな。というか、「掃除の仕方がまったく分からない男の初めての1人暮らし」ってもう危険な予感しかないよね。ほんと、まったく掃除しなかったなー。これまでのように怒ってくれる母親はそばにいないわけだし。
そんなに掃除をしていなかったってことは「ゴキブリがたくさんいたんじゃないか」って思っている人もいると思うけど、ボクは虫が大嫌いだから、生ゴミの処理だけは徹底的にやっていた。これは今でもそう。だから、昔からゴキブリに悩まされたことは一度もないんだ。これ、ウソじゃないからね!
だから、当時のボクの部屋を荒らしていたものといえば、漫画やゲーム、教科書類、授業でもらったプリント、洋服、生ゴミ以外のゴミ類だったね。ものが散らかりすぎていたから、ある時からは、ゴミの上に布団を敷いて寝ていた。ウソみたいな話だけど、天井がだんだん近くなってきていたね。
そんな状態だったけど、ボクは逆に居心地がよかった。ものに囲まれていてあたたかかったし。部屋にヒーターを置いていたけど一度もつけたことがなかったくらいだ。まあ、その状態でヒーターをつけたら、絶対火事になるからつけなかったって方が正しいかもしれないけど(笑)。
快適にのほほんと暮らしていたボクだったけど、ある日、管理人さんがふいに部屋を訪ねてきたことで部屋の荒れ具合がついにバレた。あの時の管理人さんの顔は忘れられないね。すぐ実家に報告され、激怒した母親が妹を連れてボクの部屋を掃除しにきた。ボクの部屋を見た瞬間の母親と妹の顔……管理人さんとまったく同じ顔だった(笑)。