さらに藤ノ井さんは25年開催予定の「大阪・関西万博」にも目を向ける。

「遅れていた工事もいよいよ動きだしました。今年はパビリオンや仮設建築物の工事、周辺警備など、特需の恩恵を受ける企業が出てきそう」

 藤ノ井さんが注目するのは、舞台装置やテーマパークの設備などを手がける三精テクノロジーズのほか、大阪が地盤の舞台装置の老舗サンセイ、仮設工事・施設の三協フロンテアなど。

 三精テクノロジーズは日本初のジェットコースターを手がけたことでも知られ、前回1970年の大阪万博では日本初の「動く歩道」を設置した実績がある。三協フロンテアは1月に起きた能登半島地震被災地の復旧・復興への貢献も期待されている。

 50年以降の日経平均株価の年間騰落率を干支別に比べると、辰年は約28%で一番高かった(表)。戦後初の株式ブームで大きく値上がりした52年が平均の数字を引き上げている面もあるが、50年以降の勝率は4勝2敗と分はいいようだ。三回り前の88年は翌89年の史上最高値をつける弾みにもなった。今年はどうか。

(AERA  dot. 編集部 池田正史)

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