都内の病院で働く看護師の高橋紗穂は24歳。夜勤で病室を回っている最中に大きな揺れを感じ、気がつくと、そこは1944年8月のマニラだった!藤岡陽子『晴れたらいいね』はここからはじまる、女性を主役にした異色の戦争小説だ。 現代の若者が戦時中の日本にタイムスリップするというのは小説や映画でわりとよくある設定だけど、ここでは現代の看護師が日赤の従軍看護婦になっちゃうのだ。それも紗穂が働く病院に入院し…

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