最近、前にも増してジュリーこと沢田研二の人気が沸騰している。
昨年、さいたまスーパーアリーナライブを超満員で成功させ、2018年“ドタキャン騒動”以来の宿願を果たした。また折からの昭和歌謡ブームで若者からも熱い視線を浴びている。年明け1月4日に放送された「沢田研二 華麗なる世界 永久保存必至!ヒット曲大全集」(BS-TBS)ではTBSが持つ「輝く!日本レコード大賞」「ザ・ベストテン」などのアーカイブから「勝手にしやがれ」「サムライ」「ダーリング」など全盛期の歌唱映像が紹介され話題になった。さらに1月12日からは東京・大阪・名古屋の計4カ所で恒例の正月ライブを控えている。
ところが、ここになって彼を支えるファンが思わぬ余波を受けている。各地のライブ会場でチケットが発売後、即完売。チケットの入手が難しくなり、昔からのファンでさえなかなかライブに参加できないという現象が起こっているのだ。現在の状況について長年のファンで『沢田研二大研究』(青弓社)の著書を持つ國府田公子さんに聞いた。
「以前はファンクラブが一定数のチケットを公平に配分していたのですが、コロナ禍のさ中、2020年末に解散。一般のプレイガイドのみで販売されるようになってから、チケットは本当に入手困難になりました」
近年、ジュリーの注目度が高まっていることもあるが、相当数のチケットが転売目的で業者に買われている疑いがあるという。正月ライブのプロモーターは実態を把握すべく、調査をしているようだ。