「CoffeeWork Shop Shanty」は、北千住駅から徒歩5分ほどのところにある老舗の喫茶店。珈琲は自家焙煎。緑の壁と赤いシェードが目印だ

編集部 東京カフェガイドでも、喫茶店という世界観に注目し、何度か企画してきましたが、ここ最近、喫茶店すごいブームですよね?

Kon 喫茶店人気は、すごく感じますね。取材中も、店主さんがお客さんの層がガラッと変わったとおっしゃっていました。禁煙になったのをきっかけに女性のお客さんが増えたようです。盛り上がるのはいいことですよね。

編集部 おすすめの喫茶店を知りたいのですが、1軒だけは選べないと思うので、印象に残っている都内の喫茶店を3軒教えてもらえますか?

Kon おもしろいなと思ったのは、蔵前の「蕪木(かぶき)」ですね。店内は撮影禁止なので、写真と一緒に紹介できないですが、撮影できないからこそ、カフェ空間に没入できるというか。全力で楽しめている気がします。コーヒーとチョコレートとその空間を楽しんでください、というコンセプトもよかったです。ハンドドリップのポタポタポタという音が聞こえたり。店主さんが大切にしたいものが伝わってきました。

編集部 撮影はよいも悪いも見解はいろいろですよね。スマホは出さないくらいの心意気で訪れると新たな発見があるかもしれません。

Kon ほかですと『東京を旅する 異世界喫茶店めぐり』でも紹介している、「CoffeeWork Shop Shanty」。店主との会話が楽しかったのですが、コーヒーの淹れ方を40年ぐらい研究し、一投出しにたどり着いたとおっしゃっていて。へーそうなんだくらいで聞いていたんですが、その後ほかのお店でも一投出しのお店に出合って。長年のこだわりや突き詰めたものって素晴らしいですよね。それ以降、自宅でも一投出しでコーヒーを淹れています。(※「一投出し」は、杯数分の湯を途中で止めることなく注いで抽出しきる淹れ方)

編集部 ちなみにトラノコクさんは喫茶店へ訪れた際、身元を明かすのですか?

Kon 先に取材と伝えると、じっくりお話できるので魅力ですよね。でも、最初は何も言わず客として行き、世間話からおしゃべりします。最後にSNS で紹介してよいですかと許可取りをする流れが多いです。一客と店主の関係での会話が一番楽しいですね。

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喫茶店を通して街にふれる