


今年になって各メーカーから発売されたスティック型PCだが、ついに本命のインテルから「Compute Stick(CSTK-32W)」が発売された。かつてはデスクに鎮座していたPCだったが、ついにディスプレーに直接挿して使えるサイズになった。価格も2万円程度と格安で、家庭の大画面テレビに接続すれば、リビングでPC環境を整えられる。今回は販売代理店であるアイ・オー・データ機器から製品を借りたので、その実力を試してみよう。
本体のサイズは、D103×W37×H12mm(HDMI端子含まず)と非常に小さい。重さは約54g。形状はUSBメモリのようで、先端部分がHDMI端子になっていて、テレビやモニターに直接挿せる。パッケージに含まれている付属品は、ACアダプターやUSB給電ケーブル、HDMI延長ケーブルのほか、各国のコンセントに対応するプラグが同梱されている。
基本的なスペックは、CPUにはAtom Z3735F(4コア、1.33GHz)を採用、メモリは2GB、ストレージは32GBのeMMCと、Windowsタブレットの仕様に近い。無線のIEEE 802.11 b/g/nとBluetoothも備えている。本体にはUSB端子が1つとmicroSDXCカードスロットが用意されている。本体ストレージの空き容量は初期時で約20GB弱だったので、microSDカードを併用したい。ユーザーデータの保存は、OneDriveやDropBoxなどのオンラインストレージを活用するのが現実的だろう。
実際にWindowsを操作するにはマウスやキーボードが必要になる。Bluettooth接続のキーボードでもいいが、セットアップにはUSB接続のキーボードが必要になるので注意しよう。今回はキーボードとトラックパットがセットになったワイヤレスのものを使用した。これはソファなどでも手軽に操作できるので便利だ。
本体をHDMI端子に挿し、電源ケーブルをmicroUSB端子に接続して本体横の電源ボタンを押せば起動する。Windowsのセットアップが必要になるが、これは手順通りに行えば簡単に終わる。あとはごくふつうにWindowsのPCとして利用できる。リビングルームの大画面テレビで、見慣れたWindowsが表示される様はなかなかに楽しい。
次に、PCとしての使い勝手などをベンチマークテストなどでチェックしてみよう。