大きなミッキーやアラジンに驚いた愛子さまだったが、楽しい一日になったようだ。
2日後の15日。国際親善訪問のためにメキシコへ出発する皇太子さまを見送る愛子さまは、右手に何かを握りしめていた。当時の報道によると、ディズニーリゾートのパークチケットだったという。
陛下がプレゼントされたミッキー時計
若き日の天皇陛下も、米国のディズニーランドを訪問している。
1982年10月、「浩宮さま」と呼ばれていた天皇陛下は、22歳で初めての公式訪問で南米ブラジルを訪れた。学習院大の大学院生で、翌年からの英国留学に向けた準備をしている時期だった。
現地では大統領を表敬訪問し、昭和天皇や皇太子ご夫妻(現在の上皇ご夫妻)のメッセージを伝え、自身も「今回のご招待を深く感謝します。この偉大な国を自身の目でよく見聞きし、理解を深めたい」と述べた。日系移民の中心地だったサンパウロでは、600人を超える日系人から熱狂的な歓迎を受けた。
ディズニーランドを訪れたのは、この重責を担った訪問の帰途でのことだ。
メキシコを経て米国のロサンゼルス国際空港に到着。乗り換えまでの4時間を利用して、ロスのディズニーランドに立ち寄った。ミッキーとミニーの歓迎を受け、アトラクションをまわった。
このときに「浩宮さま」は、文字盤にミッキーが描かれた時計をプレゼントされ、笑顔をみせていた。贈られた時計は、どのような品なのか。
大手時計メーカーのシチズン時計によれば、「浩宮さまが」手にしているのは、同社傘下の米ブローバ社のブランド「アキュトロン」のミッキー時計だという。ディズニー社とコラボレーションし、一時期は定番商品として発売されていた。現在もわずかながら中古市場で取引されているようだ。