今年、開園から40周年を迎えた東京ディズニーリゾートだが、「夢の国」は皇室にとっても思い出の場所だ。天皇、皇后両陛下の長女愛子さまのほか、若き日の天皇陛下も米国を訪れて、その肩の上から「重責」を下ろして笑顔で楽しんだ。昭和天皇はライフル銃でシークレット・サービスが厳戒警備するなかで米ディズニーランドを見学し、帰国後はミッキーマウスの腕時計を愛用したともいわれる。皇室と「夢の国」は、意外なエピソードでつながっている。
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ミッキーマウスやミニーマウス、アラジン、ジャスミンのお出迎えを受けて、当時4歳だった愛子さまは、少し不安げな様子だった。いつもテレビで見ていた彼らが、思っていた以上に大きかったからかもしれない。
皇太子さま(当時)、雅子さまと握手をするミッキーを見上げながら、小さな指は「ママ」の手をしっかり握っている。
ミッキーは愛子さまと握手をしようと、しゃがんで手を差し出した。しかし、愛子さまは、「ママ」の手を握りしめたまま、後ずさりしてしまった。ジャスミンもやさしくあいさつしようとするが、今度は「ママ」に隠れるような仕草をみせた。
そんな愛子さまを、ご夫妻は「だいじょうぶよ」とでも言うように笑顔で見つめ、雅子さまはやさしく抱きしめた。
2006年3月13日、皇太子ご一家は千葉県浦安市の東京ディズニーリゾートを訪れた。
ご一家を世話する東宮職は、同世代の多くの子供たちが経験することを愛子さまにもさせてあげたい、というご夫妻の願いから実現したと伝えた。
ご一家と雅子さまの親族は午前11時から夕方まで、東京ディズニーシーと東京ディズニーランドをまわった。ディズニーランドでは、アトラクションの「イッツ・ア・スモールワールド」や屋外でのパレードを見たり、お土産を買ったりして楽しんだ。