ちなみに、現代に多いのは、「お金」に縛られて幸せを見失っている人です。資本主義社会では、とにかく「お金」があれば幸せと思われる面があります。しかし、もともと世の中には「お金をたくさん持っていても幸せを感じない人」「お金に執着しない人」が、かなりの数いるのです。
自分の「本当の欲望」を知ることがカギ
このように、その人の「持っている欲望の種類」を理解すると、心を満足させるポイントがわかります。占うなかで「持っている欲望」を伝えると、みなさん心の満たし方を知り、悩みも減り、幸せになっていきました。
そんな人たちを見て、僕は人の欲望の重大さをあらためて知りました。
不幸については、もう少し違った角度からも言うことができます。
いつもは意識していなくても、人は自然と「欲望を満たしたい」と思って生きています。一方で、「欲望が満たされた状態」を奪われたくないし、「持っていない欲望」は押しつけられたくない、とも思っています。
こうして見ると、「欲望」が幸せと深く関係し、さらにまた悩みの原因にもなっていることがわかるでしょう。自分と他人の「本当の欲望」を知ったうえで、それに対しどうアプローチしていくか。「欲望」とうまく付き合うポイントを考えることが、幸福感を得る近道になるのかもしれません。