英ウィンブルドン試合を観戦するメーガン妃とキャサリン妃(左)。キャサリン妃の上品なロイヤルスマイルはプリンセスのお手本=2018年7月、英ウィンブルドン

 英国王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子さんは、こう感じたという。

佳子さまは、たとえ批判されても胸の内を表に出さずにロイヤルスマイルを保ち続ける精神力の強さとプロ意識をお持ちです。皇室がお手本にする英王室のメンバーも皆さん、それぞれに国民から批判を浴びる時期がありました。たとえば、国民からキャサリン妃への批判もウィリアム皇太子との交際期間中から始まっています」

 キャサリン妃は結婚した後も、丈の短いスカート姿や、スカートの裾が風でめくれる場面などが写真に撮られ、その度にエリザベス女王(当時)の怒りを買ったなどと報じられた。

 しかし、キャサリン妃は批判を浴びながらも、ロイヤルスマイルを崩さなかった。その強さと「プロ意識」がキャサリン妃と重なると、多賀さんは感じるという。
 

姉の服を「佳子さま流」にアレンジ

 また最近では、姉の小室眞子さんの服を公務で身に着ける機会が増えていることも、話題になっている。

「みどりの『わ』交流のつどい」の表彰式後に説明を受ける佳子さま。姉の小室眞子さんのワンピースをアレンジして、上手に着回している=2023年12月、東京・明治記念館

 ペルーの大統領を表敬訪問した際の若草色の着物は、眞子さんが着ていた振り袖だ。大聖堂を見学した際のターコイズブルーのワンピースは、眞子さんがブータン訪問時で着用した服だった。12月の東京都内での「第6回みどりの『わ』交流のつどい」でも、同じターコイズブルーのワンピースで出席した。

 長年、パリコレの取材を続けたファッション評論家の石原裕子さんは、眞子さんが着用していた当時の写真と比べると、手直しをして着ていることがわかると話す。

「もともとこのワンピースは、レースで作られたスカート部分が繭の形のようにふんわりと膨らむ、コクーン(繭)シルエットというデザインです。ブータンを公式訪問した際にお召しであった眞子さんは、正装に近い形でお召しでした。髪は上品なシニオンに結い上げ、首には一連の真珠のネックレス。パーティー用の小さなクラッチバッグと靴は、服と同色でそろえておられます」
 

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英皇室も着回しでアピール