個性派俳優・佐藤二朗さんが日々の生活や仕事で感じているジローイズムをお届けします。今回は「ダイエット中の癖」について。
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ウォーカーである。
ウォーターではない。
サリバン先生を喜ばせるつもりはない。
知らない人には全く分からないたとえをしてしまったが、とにかく最近の俺は完全にウォーカーなのだ。
ウォーキングにつぐウォーキング。ウォーキングしたらそのあとウォーキング。ウォーキングの合間にウォーキング。天はウォーキングの上にウォーキングをつくらず。ウォーキングの下にウォーキングをつくらず。
またもやたとえに失敗したわけだが、そしてウォーキングの合間にウォーキングって、それはもうずっとウォーキングしてるだけじゃねえかという気がするが、とにかくだ。ここ半年の俺は昼夜を問わずウォーキングしているのだ。
前にも書いたが、ある事情により、現在ダイエット中で、もちろんウォーキング以外にも食事制限やスクワットなど、さまざまな策を行っているが、ウォーキングはもはや習慣、いや、癖になっていると言っていい。
ウォーキングが癖ってなんだとお思いかもしれない。しかし最近の俺は、無意識に、気づいたらウォーキングしてるのだ。
「あれ? なんで俺、いま外にいるんだ? なんで汗をかいてるんだ?……ゲゲ! いつの間にか俺、ウォーキングしてる!」
ごめんなさい嘘つきました。盛りました。森昌子しました。さすがにそれはない。それがホントなら、通院案件。完全に通院案件。あと、森昌子さん、勝手にお名前出してすみません。以前一度だけお会いしたのですが、とても優しく、おおらかで、素敵な方でした。
話が森昌子さん方面に持っていかれそうなので、元に戻すが、そんなウォーキング三昧の俺だが、結構頭を悩ますのが、ウォーキングの「コース」なのだ。
ウォーキングするのは、大きくは昼と夜なのだが、昼は仕事のある日、オフの日、その他もろもろの事情で、微妙に時間帯が変わってくる。