けれども、最近、わたしなりにすべて解決するひと言が見つかった。それが、

「まっ、いいか」。

 いろんな人が無責任に、いろんなイライラする情報をくれることもある。

「大谷さんがお世話していた◯◯さん、大谷さんのこと、『口ばっかり』なんて言ってたよ」

 そのたびにわたしは言う。

「まあ、いいやん!」

 意外とこの言葉を言うだけで、スッキリする。

 また、世の中には、心底ひどいことをしておいて、コロッと忘れたように、いいことばかり言ってくる人もたくさんいる。

 かつては、

「ほんまに、わたしもどうなってもいいから、あいつだけは許せない。ぜったい、返り討ちにしてやる」

 くらいに思っていたけれど、今なら、そんな人に出会っても、

「まっ、いいか」

 と、言ってみる。

 これで、わたしは、スっとする。

 このミラクルワードを見つけたことがわたしの心を軽くした。

 必死でがんばっていた時のわたしは、

「まっ、いいか」

 は、究極の妥協の言葉で、そんな言葉を使うことを許せなかった。

 それどころか、本気の人間は、この言葉を使うべきじゃないと思っていた。

 だけど、意外と使ってみると楽しくなることに気づいた。

 ただし、妥協で使うんじゃない。緩和剤だと思って使っている。

 腹たった時、悲しい時、つらい時、自分を緩和するために「まっ、いいか」を使う。

 人に対してネガティブにならないために使ってみる。

暮らしとモノ班 for promotion
2024年の『このミス』大賞作品は?あの映像化人気シリーズも受賞作品って知ってた?