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 合わない職場で心身の調子を崩してから徹底的に生活を見直し、1カ月の生活費7万円の低コストライフを実現した人気YouTuberのかぜのたみさん。著書『低コスト生活』から、人生100年時代をお金の不安に縛られずに暮らすための「住まい選び」について、一部抜粋・再編集し紹介します。

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お金の存在感が「濃い」環境とは?

 都会から田舎まであちこちに住んでみて、明らかにお金がかからない環境があると気づきました。

 浪費も蓄財も自分の心がけ次第かと思いきや、人というのはかなり環境に影響を受けるらしく、「お金の存在感が濃い環境」と「お金の存在感が薄い環境」がどうもあるようなのです。

 働き方や収入額よりも、身を置く環境に含まれているお店の数や物価の高低などの、支出の「きっかけ」が鍵を握っている気がします。

 例えば、コンビニに行くにも10分車を走らせねばならない場合(お金の存在感薄め)と、住んでいるマンションの下にコンビニがある場合(お金の存在感濃いめ)では、同じ期間でもコンビニで使う金額が全然違ってくる……とするとイメージしやすいでしょうか。

 私が最もそこにいるだけで「お金を使ってしまう」と感じた環境は、この二つでした。

 対極にあるように思える二つの環境ですが、意外な共通点があります。

 一つ目は、「店に通いやすい(ネット含む)」という点です。何か買うつもりがなくても、外出や散歩ついでに店に行く習慣がつくと、気づけばお菓子や100均アイテム、安くなっている洋服など、少額の何かを買ってしまい、それらが積もり積もると結構な金額の浪費へと成長していくのです。

 二つ目は、余計な外出をしやすいことです。徒歩、もしくは車や電車ですぐ行ける外出先があると、大人しく家にいればいいものを、無駄に実行力が上がってしまうのです。

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かぜのたみ

かぜのたみ

「暮らしと自分をととのえる」をテーマに、YouTubeでの音声配信「かぜたみラジオ」のパーソナリティをつとめる。仕事での無理がたたって心身の調子を崩して以来、持ち物やお金の使い方、働き方など生活にまつわるあらゆる側面を見直し、月の生活費7万円以下の暮らしにたどり着いた。ラジオでの柔らかな語り口と、物事の本質をつく鋭い内容が話題を呼び、SNSフォロワー数は8万人を突破している

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