映画「ヘルタースケルター」の舞台あいさつを終え、手を振る沢尻(2012年)

精神が崩壊するという難役

「過去には舞台あいさつでインタビュアーの質問に『別に……』など、ふてくされた態度で返答しバッシングを浴びた沢尻。一方、18年に行われた映画の舞台あいさつでは、『どんなことをすれば素敵な女性に近づけるか』という質問に、沢尻は『皆さんも知ってると思いますが、私も失敗してきているので』としつつ、『それも経験だし、そこを乗り越えていくと、より輝くことができると思います』と答えていました。このように、沢尻はすでに失敗から復活した経験があります。以前のものとはコトの重大さは違いますが、今回の失敗も深く反省し、再び道を開こうとしているのだと思います」(同)

 当然、業界関係者の中にも復帰に期待する声は少なくない。民放ドラマ制作スタッフは言う。

「今回の舞台『欲望という名の電車』は、アメリカを代表する劇作家による有名な戯曲です。沢尻が演じる主人公は、落ちぶれた名家出身で最後は精神が崩壊するという難役なんです。過去には岸田今日子、樋口可南子、大竹しのぶ、高畑淳子といった実力派女優が演じてきました。だからこそ、本人の覚悟も感じますし、復帰舞台で圧倒的な演技力を見せつければ、次にもつながるでしょう。執行猶予は明けていますし、復帰すること自体に問題はありません」

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役はストイックなまでに追求する