小島よしお

 11月28日放送の『証言者バラエティ アンタウォッチマン!』(テレビ朝日)では、「あの芸人は今も大活躍SP」と題して、ジョイマン、ねづっち、小島よしおという過去に一世を風靡した芸人たちが、今も新たなステージで活躍している様子を取材していた。

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 特に印象的だったのが小島よしおのケースである。小島は2007年頃に海パン一丁で「そんなの関係ねえ!」と歌って踊るネタで空前の大ブレークを果たした。

 ノリと勢いだけでひたすら突っ走るその芸風は、すがすがしいほど「一発屋芸人」のにおいがした。彼が世に出てきた頃から、世間の人々の多くは、その人気が長くは続かず、すぐに消えていってしまうのではないかと感じていた。

小島は子ども向け芸にシフトするも

 しかし、彼は意外にしぶとかった。人気に陰りが見えてきた2011年頃から、自分の芸が子どもたちにウケていると感じていた小島は、思い切って子ども向けの芸にシフトすることにした。

 それは、一見簡単なようで困難な道のりだった。本物の子どもには、単なる子どもだましは通用しない。ある程度空気を読んで楽しもうとしてくれる大人とは違って、子どもは素直に反応する。本当に面白いと思わなければ笑わないし反応もしない。

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ラリー遠田

ラリー遠田

ラリー遠田(らりー・とおだ)/作家・お笑い評論家。お笑いやテレビに関する評論、執筆、イベント企画などを手掛ける。『イロモンガール』(白泉社)の漫画原作、『教養としての平成お笑い史』(ディスカヴァー携書)、『とんねるずと「めちゃイケ」の終わり<ポスト平成>のテレビバラエティ論』 (イースト新書)など著書多数。近著は『お笑い世代論 ドリフから霜降り明星まで』(光文社新書)。http://owa-writer.com/

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