りつ子「おばんです……」
羽鳥「おっと、今度はブルースの女王様だ」
りつ子「レコーディングの前に少し練習させてもらおうと思って。あら、藤村先生もいらしたんですか?」
スズ子なんぞ視界に入っていない茨田りつ子。羽鳥がスズ子に茨田を紹介すると、スズ子は「ワテ、別れのブルース、大好きです!」と、茨田のヒット曲をあげてあいさつをする。
羽鳥「茨田くん、こちら福来スズ子さん、巷で話題のスイングの女王様だ」
さて、ここから茨田の毒舌がさく裂する!
りつ子「あら、あの下品に歌を歌うお嬢さんだったの。これはこれは……。お化粧も下品だったけど、素顔は全然誰だかわからなかったわぁ。お芋さんみたいなお顔じゃない!?」
スズ子「いも!?」
りつ子「そう、じゃがいも」
スズ子「じゃがいもって……せめて……さつまいも……、いやなくて、失礼やないですか!」
りつ子「本当のことを言っただけじゃない」
仲裁が入ると、すかさず「あたし、練習してきてよくって。ここにいるとなんだか悪い空気をもらっちゃいそうだから。失礼します」。第31話の出番はこれで終わり。その演技、1分30秒ほどだが大いにSNSは沸いた。
「完全に淡谷のり子」だ
菊地凛子演じる茨田りつ子のモデルは、歌手の淡谷のり子さん。淡谷さんをリアルに知る世代には響いたと見え、「話し方も、その振る舞いも、完全に淡谷のり子」「淡谷のり子まんまじゃん」などの声が続出した。
淡谷のり子を知らない世代にも、落ち着いたトーンでサラサラと毒舌を吐く“りつ子”は存在感たっぷりだったようで、演じる菊地凛子に対して、「さすが菊地凛子さん!」「上手いわ」「菊地凛子さんすごいな……」といったコメントも寄せられていた。