そんな長期低落傾向のなか、森監督は90年以降、積極的にトレードを行い、鹿取義隆、、佐々木誠らを獲得。血の入れ替えでチームの活性化を目指した。

 その結果、西武は93、94年もリーグ優勝をはたし、パ・リーグ新のV5を達成したが、日本シリーズでは93年にヤクルト、94年も長嶋巨人に敗れ、森監督の退任によって、事実上、黄金時代も終わりを告げた。

 その後の西武は、FAによる主力の流出が繰り返され、現在に至るまでかつての輝きを取り戻せないでいる。

 今最も輝いているオリックスが、黄金時代の西武にどこまで迫れるかも注目される。(文・久保田龍雄)

久保田龍雄/1960年生まれ。東京都出身。中央大学文学部卒業後、地方紙の記者を経て独立。プロアマ問わず野球を中心に執筆活動を展開している。きめの細かいデータと史実に基づいた考察には定評がある。

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