撮影/横関一浩

 ヒットの理由は何だったのか。グッズ化にあたり、菓子のパッケージを元に精巧にキャラクターをデザイン。その結果、ぬいぐるみはパッケージのイメージそのままだ。吉村さんは言う。

「昔のイメージから変わらなかったところが、安心感につながったのかもしれません」

撮影/横関一浩

“優しい”世界観も受けた。「らいおんくん」だけくん付けだが、実はキャラクターに正式な名前はなく、「ぞうさん」「うさぎさん」と呼ばれている。性別も、性格も決まっていないという。なんのレッテルも貼られていないキャラクターたちに、自身もファン層である30代の吉村さんはこう思う。

「幸せを感じるんです。どうぶつさんたちの優しくて平和な世界を思うと、癒やされます」

(編集部・井上有紀子)

撮影/横関一浩

AERA 2023年11月6日号より抜粋

暮らしとモノ班 for promotion
2024年この本が読みたい!「本屋大賞」「芥川賞」「直木賞」