恐竜の化石は中生代のジュラ紀や白亜紀に、海底や湖などの底に積もってできた堆積岩の中から見つかる。多くの場合、岩石の中に隠れていて、岩石から取り出されると、大学や博物館で「クリーニング」が行われる。大学や博物館まで運ぶ際は、化石が破損しないよう、石こうをしみ込ませた布で巻いておくのだという。
クリーニングは、専門家が専門の機器を使い、化石に着いた余分な岩石などを削っていく作業。時間をかけて化石が本来の姿を現した後は、プラスチックなどの薄い透明な膜で化石の表面をコーティングして、終了だ。
博物館などに展示されている化石は、発見→発掘→運搬→クリーニングという段階を経て、そこにたどり着いたものなのだ……と言いたいところだが、本物の化石はあまりに貴重なので、そっくりに作った模型(レプリカ)が展示されていることがほとんどだ。
(構成 生活・文化編集部)