1996年、オランダ・アムステルダムで会社設立後、世界中にサービスを展開。43の言語に対応し、660万軒数の宿泊施設の予約が可能といった大規模サービスに成長した。
日本には2005年にサービスがスタート。2010年代に入ってから徐々にサービスを拡大。コロナ前にはすでに、国内の宿泊施設の登録数が外資系サイトの中で1位となっている。
金融システムに精通している麗沢大の中島真志教授によれば、「個別企業のシステムの話なので、そういったトラブルが起こり得るかもしれない」と述べたうえで、「ただ、システムの問題にしては、時間がかかりすぎている」として、別の問題があるのではと疑ってしまうと話す。
前出の加藤博太郎弁護士は会見で、「システムの都合という回答のみで十分な対応はいまもない。未払いが続くと倒産するリスクもあるため、早急な支払いを求めている」と語った。
前出の50代の女性は、疲れた様子でこう話してくれた。
「いまだに未入金で本当につらい。訴訟のグループに加入したいけれど、疲労しきっていて考える余裕がない人も周りにいる。早急な解決を求める」
(AERAdot.編集部・板垣聡旨)