スマホのちょっとした持ち方によって、目や首の疲れ方が違うという。多くの現役アスリートも通うトレーニングジム「IPF」代表のカリスマ最強トレーナー・清水忍さんは、「スマホを操作するときはどうしても下を向きがちで、頭の重さが首や肩に過剰にかかってしまいます。この負担をできるだけ減らすために、スマホは、顔を上げてその真正面で持つようにしましょう」とアドバイスする。清水さん監修の『運動習慣ゼロの人のための疲れない動けるからだをつくるテク』(朝日新聞出版)から、スマホの持ち方のNGとOKを、カラダの筋肉の仕組みの解説とともに紹介する。
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疲れにくい「OKな持ち方」はスマホを顔の真正面に
疲れにくい「OKな持ち方」のポイントは、首をまっすぐに保つようにすること。疲れにくい姿勢は、まっすぐ正面を向き、頭の重さがカラダの中心にかかっている状態です。
スマホを操作するときはどうしても下を向きがちで、頭の重さが首や肩に過剰にかかってしまいます。この負担をできるだけ減らすために、スマホは、顔を上げてその真正面で持つようにしましょう。さらに、片方の手で持ってもう一方の手で操作するようにすると、手首の負担も軽くなります。
疲れやすい「NGな持ち方」はスマホを顔より下に持つ
首の筋肉を緊張させた状態が続くとゆがみがの原因になります。スマホを持っていない側の首の僧帽筋上部が、頭の重みでひっぱられて緊張します。この持ち方がクセになっていると、疲れが蓄積してカラダのゆがみにつながります。
頭を横に倒してスマホを見るのも、首への負担を増やします。少し横目がちでスマホを見ることになるこの体勢。視線をまっすぐ向けているとき以上に頭が倒れた状態になるため、胸鎖乳突筋など首への負担がとても大きくなります。
カラダを横に傾けてスマホを見ると、今度は腰への負担が増します。スマホを持ったほうの肩が上がることになり、首の僧帽筋上部などに疲れがたまります。また、丸まった腰にカラダの重みがかかることから、脊柱起立筋などにも負担がかかります。
(構成 生活・文化編集部 森 香織)